映画とは何かII

映画とは何か、映画は何を見て理解すれば良いのか?
何をもって映画を映画とするのか?

今のところ、シネマトグラフィ(映画撮影技術)が一番じゃないかな、と思えています。
こんなにシネマトグラフィが情報を持っている何て考えても居なかった。今まで映画を物語、演出だけで見て来た自分がいたことに気付く…。

ミザンセーヌ(画面内に見えるもの全て)、ナラティブ(物語)で説明がつかなくても、カメラワークが全てを伝えてくれるじゃないか!と。
登場人物同士の関係性から、作品のテーマも、何からかにまで結局カメラワークが物を言う。そうだ、物を言う。台詞よりも力強く。

そしてカメラワーク、ショットを分析することが「共通の正しい解釈」に繋がるんじゃないかなとも思った。ショット分析の答えはひとつしかない。広大な解釈を狭めるには、ショットを分析するしかないんじゃないか、と。

(分析と解釈は違う、と言うことはひとまず置いておいて)

いくら出演俳優たちが下手でも、いくら物語が破綻していようとも、いくら突拍子もない演出が取り入られようとも、カメラワークだけは観客に断定的で共通の答えを示している。

と言うのが今のところの私の考えです。