2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

憂国

三島由紀夫監督・主演作品。映画というよりも室内劇のような28分間の体験。強烈。絶え間なく流れるトリスタンとイゾルデが章と章を繋ぐ。第三章で彫刻のような肉体を映し、そして第四章の切腹、最終章の麗子の自決。死のイメージと性のイメージが対立し合う…

映画学入門:ソビエトモンタージュ

・知的モンタージュ(intellectual montage): ・物語ショットと全く別のショットを繋ぐことによって第三の意味を作り上げる ・ひとつのショットは次のショットと並べることによって意味を持つ ・ひとつのショットだけでは本質的な意味を充分になさない・エ…

映画学入門:ソビエトモンタージュ

・知的モンタージュ(intellectual montage): ・物語ショットと全く別のショットを繋ぐことによって第三の意味を作り上げる ・ひとつのショットは次のショットと並べることによって意味を持つ ・ひとつのショットだけでは本質的な意味を充分になさない・エ…

映画学入門:編集

・コンティニュイティエディティング(continuity editing): ・または「不過視編集(invisible editing)」 ・場面から場面の場所や時間の変化をスムーズに伝える時に使われる編集法: ・フェードイン/アウト ・ディゾルブ(現在の場面が消えつつ次の場面…

映画学入門:照明

・照明の比率: ・キーライト—高い比率、強いコントラストを生むメインの照明 ・フィルライト—比率を下げる、キーライトをサポートする照明 ・ハイキー—フィルライトを強くした状態 ・ローキー—フィルライトを少なくした状態・照明の質: ・ハードライト—被…

映画とは何かII

映画とは何か、映画は何を見て理解すれば良いのか? 何をもって映画を映画とするのか?今のところ、シネマトグラフィ(映画撮影技術)が一番じゃないかな、と思えています。 こんなにシネマトグラフィが情報を持っている何て考えても居なかった。今まで映画…

映画学入門:シネマトグラフィIII(カメラの移動)

・制約がある動き: ・パン—水平に動く(右か左) ・スイッシュパン—素早く水平に移動、残像が発生する ・ティルト(傾き)—垂直に動く(上か下) ・トラッキング/ドリーショット—トラック上にカメラ台を設置して前後左右の移動 ・クレーンショット・制約…

映画学入門:シネマトグラフィII

・フォーカス: ・ディープフォーカス—画面内の全てのピントが合った状態、観客に視点を委ねられる ・シャローフォーカス—レンズによる効果、背景の焦点は関係ない ・ラックフォーカス(rack focus)—同ショット内での焦点の変化・フィルムストック(映画用…

映画学入門:シネマトグラフィ

・基本的な映画(フィルム)の構造: ・フレーム—主なものは1秒24コマ ・ショット—編集と編集の間 ・シーン—連続したアクション ・時間、空間、アクションがあればそれはシーン ・シークエンス—連続した関連のあるシーン・ショットの種類: ・一時の期間 ・…

トリコロール/赤の愛

久しぶりに落ち着いてフランス映画を見れた気がする。とても良い映画だった。全編に溢れ出る優しさと愛。 普段、「フランス映画」と聞くとウヘ〜ってなるくらい苦手意識強い。いつからそうなったんだろう?ゴダールのせいとしか思えない! 映画を見始めた人…

映画学入門:ミザンセーヌ

・ミザンセーヌとは セッティング(空間)、衣装、メイクアップ、小道具、ライト等映画内で目に見えるもの。 カメラが回る前に全てセットアップされているもの。 シネマトグラフィも含まれることもある。・セッティング: ・ナチュラル・ロケーション=安い…

映画学入門

大学の授業をまとめようと思ったので、新しいカテゴリー「映画学」(そのまんま)を作りました。自分用のメモにしつつ、映画学がどんな授業なのかを書いて行こうと思います。 ちなみに現在夏学期の映画学入門を取っているため、本来4ヶ月で終わらせるべき内…