2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

晩春

小津安二郎の、初めて父と嫁入り前の娘をテーマにした映画。 今まで見て来た彼の作品はまだ3作しかないが(東京物語、秋刀魚の味、彼岸花)、一番悲しいストーリーで、一番悲しい終わり方だったように感じた。どこかで父・周吉と娘・紀子の間に性的コンプレ…

蘇える金狼

言わずと知れた日本映画史上に残るハードボイルド映画の名作。 を、今更見た。 あまりハードボイルドな映画を見て来なかったので、松田優作も『家族ゲーム』に出ていた記憶しかなかったのだが。「ジュブレ・シャンベルタン。2001年ものだ。ぼくの友人のナポ…

告白

ちょっと演出がくどい。 そのせいで長いコマーシャルのように感じた。 章毎分けているので、わかり難いと言う事は無い。メインテーマと重なって、好き嫌いが激しく別れる映画ではないか・・・と思う。 例えばこの映画を見ることによって青少年犯罪が増える!…

グーグーだって猫である

全体的な印象は、可もなく不可もなく、というところ。 最初から最後までファンタジー的、マンガ的な印象を残すが、特筆すべき余韻と言うものがない。 突拍子もない演出を入れるのもどうかと思う。日本映画的王道プロット(日常→事件→絶望→再生の流れ)はもう…

泣き虫弱虫諸葛孔明

酒見賢一著、抱腹絶倒ナシには読むことなんてできない、彼の中の諸葛孔明とは宇宙レベルの男になってしまった。実は、今まで私は三国志に関して特に興味は持っていなかった。 漢文も好きな教科ではなかったし、中国史自体知りたいと思ったこともなかった。 …