2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

深夜特急〜劇的紀行〜

日本のドラマ、と言うより、ドラマ自体ほとんど見ない。日本のドラマは基本的に非常に安っぽい(ような気がする)し、役者もあまり上手ではない(ような気がする)からだ。深夜特急は元から本を読んでいて、おそらく読んだほとんどの人間が感化されたように…

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

カウリスマキの笑いは、ゲラゲラと言うよりニヤニヤ、だ。 オープニングからラストまで、ずっとニヤニヤしてしまう。やめてくれ、とも思う。そう真面目な顔でしらっと面白いことをしでかさないでくれ、ニヤニヤがとまらなくなってしまう!と。「アメリカに行…

東京暮色

いつもの明朗さはどこへやら。しかし人工中絶後帰宅し、子供のカットを見せるところは冷酷で、小津らしいと思った。 この作品ばかりは、周吉(笠智衆)の孤独より、明子(有馬稲子)の不幸さに目がいってしまう。そのくらい不幸なのだ。一度も笑顔を見せず、…

8 1/2

台詞の洪水。あまりにも台詞が多く、英字幕で見たためついていけてないので半分以上理解していないかも。しかし、ラストは鳥肌が立った。混沌からの解放、大団円にふさわしいフィナーレ、そして有無を言わさぬ幕切れ。夢と現実の交差、同化。映画的には破綻…

細雪

とにかく美しく、綺麗。船場言葉と呼ばれる上流大阪弁、そして四人の名女優たち。幕間もわかりやすく全体的な構成も明快。回想シーンはモノクロから始まりカラーに変わるので、通してみていて迷うことはない。ロケーションも素晴らしく、印象に残るカットが…