アンダーグラウンド

地元の小さな映画館でリバイバル上映をしていたので、折角だし、と思い、見に行った。
150人程のシアターに、10人もいなかった。

オープニングの音楽から、ずっと引き込まれてしまった。久しぶりに力強い作品を見た気がする。とにかくすごい。やはり頭に残るのはあの音楽だ。ずっと頭の中でリフレインしている。
第二次世界大戦、冷戦、ユーゴスラヴィア内戦という3つの大きな戦争を描くに、おそらくあそこまでのテンションに持って行く必要があったように感じる。
だけどやはり哀しい。特に最後の、狂言回し的ポジションのイヴァンの独白、そして旧友たちを乗せ切り離されて流れ始める半島。彼らにはもう帰る土地、国、祖国がなくなってしまったのだ。

私に欠けているものは、背景を理解するための歴史の知識だ。
そういえばユーゴ内戦に関して全くと言っていいほど知らない。
生きている者として、やはり過去の出来事は知る必要があり、そしてそれはとても難しい事なのかもしれない。



アンダーグラウンド Blu-ray

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