ドリー・ベルを覚えてる?

そういえば今年の映画始めはクストリッツァだったな、と、今更記事を書く。
相変わらず(というのも変だな。長編処女作だし)、うまいなあ、ううむと唸る。思春期の少年の心の移り変わりと、当時のボスニアの社会状況をほんとうにうまく並べて撮っている。この監督は、『アンダーグラウンド』を撮るまで暗い雰囲気の映画ばかり撮っていたんだなあ。『ジプシーの時』、は、まだ見ていませんが(『アンダーグラウンド』以降も『黒猫・白猫』しか見ていない)。『パパは出張中!』も暗かった気がする。フイルムのせいだろうか。

ラストの、父親の死後公営住宅へ向かうカットが後を引いた。
時代の流れには逆らえない。