泣き虫弱虫諸葛孔明

酒見賢一著、抱腹絶倒ナシには読むことなんてできない、彼の中の諸葛孔明とは宇宙レベルの男になってしまった。

実は、今まで私は三国志に関して特に興味は持っていなかった。
漢文も好きな教科ではなかったし、中国史自体知りたいと思ったこともなかった。
横山三国志の触りをちょっと読んだくらいか。
基礎知識がほとんどない中、初めて手にした三国時代に関する本がこれだったことは、少し失敗かも知れない。

なぜなら、三国志を知った後で読んだ方が、断然面白いからだ(殆ど知らなくても面白かったが)。
諸葛孔明、アニメでしか知らなかったが(しかもそれもよりによってジャイアントロボの策士・孔明だ)、これほど面白い男だったとは・・・。

今の日本にある三国志と言えば、漫画、ゲーム、パロディ、小説、なんでもある。そして私達はそれらすべてを三国志として、受け入れている。
不思議な事だよなあと思う。
どんな劉備であれそれは劉備玄徳で、関羽で、張飛で、趙雲で、孔明なのだ。

特に笑ったシーンがある。
自分の命の危険を感じた劉蒅が孔明に相談するところだ。
そこでなぜか孔明新世紀エヴァンゲリオンの主題歌である残酷な天使のテーゼを用い諭し始めたのだ。
ありえないはずなのに、なぜか受け入れられる。
酒見氏の諸葛孔明ならありえるだろう、と。


最近、連載が再開されたという。
第参部も、ぐんしーの活躍が非常に楽しみである。



泣き虫弱虫諸葛孔明

泣き虫弱虫諸葛孔明