永遠と一日
ブルーノ・ガンツが出ている『ベルリン・天使の詩』がとても好きだった。
あれを見たとき、とても前向きな気持ちになり、涙が出た。
『永遠と一日』。現在と記憶、歴史を旅する、これもロードムービーだろう。
病気を患う詩人・アレクサンドルと難民の少年。静かな音楽と独特の長回し。現実と記憶の境が無く、歴史が介入してくる。年を取った詩人と小さな旅人の話だ。
娘と別れ、愛犬と別れ、母親と別れ、少年と別れ、すべてと決別し、記憶の中で妻と再会する。
詩人が「明日はどのくらい続く?」と聞くと、妻が「永遠と一日」と答える。
そして明日へと旅立つ。
『ベルリン・天使の詩』とは違った意味で涙が出た。
あまりにも悲しく美しかったからだ。
やはりアンゲロプロスが亡くなったことは、非常に残念なことなのだ。
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