エリジウム(ブロムカンプ、2013)

一足お先に『エリジウム』鑑賞。平日のシネコンはひとり客(それも女性の)が多いなあ。『パシフィック・リム』を観た時は週末の夕方だったのでカップルやグループ客が多かった。
以下、ネタバレ(はそんなに無いと思うけれど…)。



ディストピアユートピアを描いた『エリジウム』。サクっと感想を述べると、「アームド・ニンジャとプロレス大会」でしょうか。社会的、とも言われるのかもしれないけど、結局ディストピアユートピアどちらも出すには社会的(貧民層と富裕層の対比)にならざるを得ない。それよりもこれはやはりエンターテイメントでしょう。エンタメ度は『第九地区』よりも増していた。
最後のマックス(マット・デイモン)とクルーガー(シャールト・コプリー)戦でのカメラが少し気になった。2ショットぐらいがちょっと不思議な動きだった。
アクションシーンと丁寧な破壊描写以外は、私はあまり言うことが無いなあ。時間も1時間49分と短めで、クライマックス後にダラダラと続かないところに好感を抱く。

ブロムカンプ氏は心優しいロマンチスト野郎だな!と思った。
映画製作をする人たちは皆映画を愛しているし信用しているし、そして『エリジウム』ではブロムカンプのパワードスーツ(メカニズムとフィジカルの合体)への愛も伝わって来て、楽しい時間でした。
ちなみにラストバトル辺りでは笑いが止まらず、ひとりでニヤニヤしていた。

とか言いつつやっぱり『第九地区』の方が素晴らしい出来だと思う。