パシフィック・リム(デル・トロ、2013)
土曜日夕方のシネコンで鑑賞。
ルーツが同じだと、やはり似た雰囲気の作品になるのだろうか。私は怪獣映画も一番始めのゴジラぐらいしか見ていないし、特撮もギャバンを所々しか見ていないし、ロボットアニメも数本しか見ていないわけだけど、特撮・怪獣・ロボットを見てきた人間には堪らない作品だろうな、と思った。
超、楽しかった。清々しいほど馬鹿馬鹿しく真面目な映画で、泣きそうだった。
何度も何度も見返して台詞も覚えてしまったぐらい好きなアニメがある。今川泰宏版『ジャイアントロボ』だ。全くロジカルな作品ではないし、最終話のタイトルが大団円なのに全然大団円じゃない。ただただ格好良い。構図や動きがとにかく格好良い。映像が内容の無さ・説明のつかなさを完全にカバーしてしまったアニメだと思っている。これはOVAなので全部で七話しかないが、毎話どうしても泣いてしまう。
『パシフィック・リム』で泣きそうになったのは、同じ理由だなと思った。馬鹿みたいに格好良い。きちんと一番見せるべき物、ストーリーではなくて怪獣とイェーガーを、魅せてくる。
途中でジプシー・デンジャーの動力源は原子力、って言う設定が出てきてから、もう今川版ジャイアントロボにしか見えなくなってしまったのもまた事実である…。ビル街を巻き込んだバトルも、KAIJUの放電によって暗くなる香港の街も、あれ?ジャイアントロボ?!と。
だって見てきたものが、同じだものね。そりゃ似るさ。そして同じくらい興奮するさ。
と、書きつつジャイアントロボを見ていたら、結局アニメ話で終わってしまった。
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