Even the Rain (2000)

Iciar Bollainと言うスペイン人女性映画監督がボリビアで撮った作品。
多国籍企業間と地元民との水争奪問題、スペインからの撮影隊と地元民、コロンブスの侵略と先住民たち、と、3つのストーリーラインがはっきりと並列しているお陰で、非常に解りやすい内容となっている。
こういう社会的問題をテーマに持ってくる映画は、やはりこのくらい解りやすいものではないといけない気がする。特にこの作品の場合、3つの軸が存在しているので、地元民vsウォーターハンターの図が効果的に表されている。しかも起承転結もわかりやすい。

「映画らしい映画は?」と聞かれたら、先に書いたオブローモフのような作品か、この"Even the Rain"のような社会的な作品を真っ先に挙げると思う。