2013-05-16から1日間の記事一覧

マデイヌサ (2006)

『悲しみのミルク』を撮ったクラウディア・リョサの長編処女作。「これ、極端すぎない?」とは思ったものの(儀式のシーン等)、映画の中の雰囲気は奇妙に明るく、そしてえげつない。サルバドールと言うリマ(都会、外、白人系)からの介入はあるが、映画の…

Even the Rain (2000)

Iciar Bollainと言うスペイン人女性映画監督がボリビアで撮った作品。 多国籍企業間と地元民との水争奪問題、スペインからの撮影隊と地元民、コロンブスの侵略と先住民たち、と、3つのストーリーラインがはっきりと並列しているお陰で、非常に解りやすい内容…

オブローモフの生涯より

いやあ、良かったです。個人的にこういう映画大好きです。 人生にWHYを求めるオブローモフと、HOWを求めるシュトルツ二人の友情。映像も美術も素晴らしいです。建物なんか最高ですね。ゴージャスの極み。 背景には、田舎出身貴族のデカダンス。オブローモフ…

マジッド・マジディ作品2本

柳の木のように (2005)盲目の男が視力を回復したことによって欲深い一面を見せ、自分を支えて来た人間を失ってしまうと言う物語。視力を得たことにより、「自我の自覚」をするようになる。行動もまるで子供のようだ。自分の生きたいようにさせてくれ!と、母…

東京画

縁側に座る笠智衆の姿、撮影当時を懐かしむ厚田雄春氏のインタビューを見ていたら、思わずホロリと来てしまった。 今更のことだが、自分は小津ファンなんだなあ、と再確認。 そしてまたヴェンダースもそうなのだろう。 - - -『東京物語』のオープニングと共…