映画学

映画理論の中へ

今回取っている映画理論のクラスが一番厄介だ。思った通りである。 毎週別の方向から書かれた映画論を一本づつ、決して長くはない量なのだけど(しかし短くもなく)、読むのにも時間がかかり、さらに理解するのに倍ぐらいかかっている。 課題と言えば特にな…

ドキュメンタリー映画の授業で見た作品

『極北のナヌーク』(ロバート・フラハティ、1922) まだまだサイレント時代だったのでインタータイトルに頼らざるを得ないが、そのせいで物語性も増して、詩的表現になっている。イヌイットの生活を映し出しつつ、観客が求めているイヌイット像を作り上げて…

映画学:ドキュメンタリー映画 <ドキュメンタリーの始まり>

覚え書き。 ちなみに教科書はビル・ニコルズの『ドキュメンタリー入門 (2010)』を使っています。1826年にニセフォール・ニエプスが写真を発明、1839年にはルイ・ダゲールによるダゲレオタイプ、1840年には複製可能な写真、1867年にゾーエトロープ、1888年に…

映画学入門:ソビエトモンタージュ

・知的モンタージュ(intellectual montage): ・物語ショットと全く別のショットを繋ぐことによって第三の意味を作り上げる ・ひとつのショットは次のショットと並べることによって意味を持つ ・ひとつのショットだけでは本質的な意味を充分になさない・エ…

映画学入門:ソビエトモンタージュ

・知的モンタージュ(intellectual montage): ・物語ショットと全く別のショットを繋ぐことによって第三の意味を作り上げる ・ひとつのショットは次のショットと並べることによって意味を持つ ・ひとつのショットだけでは本質的な意味を充分になさない・エ…

映画学入門:編集

・コンティニュイティエディティング(continuity editing): ・または「不過視編集(invisible editing)」 ・場面から場面の場所や時間の変化をスムーズに伝える時に使われる編集法: ・フェードイン/アウト ・ディゾルブ(現在の場面が消えつつ次の場面…

映画学入門:照明

・照明の比率: ・キーライト—高い比率、強いコントラストを生むメインの照明 ・フィルライト—比率を下げる、キーライトをサポートする照明 ・ハイキー—フィルライトを強くした状態 ・ローキー—フィルライトを少なくした状態・照明の質: ・ハードライト—被…

映画学入門:シネマトグラフィIII(カメラの移動)

・制約がある動き: ・パン—水平に動く(右か左) ・スイッシュパン—素早く水平に移動、残像が発生する ・ティルト(傾き)—垂直に動く(上か下) ・トラッキング/ドリーショット—トラック上にカメラ台を設置して前後左右の移動 ・クレーンショット・制約…

映画学入門:シネマトグラフィ

・基本的な映画(フィルム)の構造: ・フレーム—主なものは1秒24コマ ・ショット—編集と編集の間 ・シーン—連続したアクション ・時間、空間、アクションがあればそれはシーン ・シークエンス—連続した関連のあるシーン・ショットの種類: ・一時の期間 ・…

映画学入門:ミザンセーヌ

・ミザンセーヌとは セッティング(空間)、衣装、メイクアップ、小道具、ライト等映画内で目に見えるもの。 カメラが回る前に全てセットアップされているもの。 シネマトグラフィも含まれることもある。・セッティング: ・ナチュラル・ロケーション=安い…

映画学入門

大学の授業をまとめようと思ったので、新しいカテゴリー「映画学」(そのまんま)を作りました。自分用のメモにしつつ、映画学がどんな授業なのかを書いて行こうと思います。 ちなみに現在夏学期の映画学入門を取っているため、本来4ヶ月で終わらせるべき内…